宝陀寺観音堂
建物データ
指定名称 | 宝陀寺観音堂 元禄9年(1696)、墨書 桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、桟瓦葺、正面向拝一間、桟瓦葺 |
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指定年月日 | 平成2年8月1日 |
所在地 | 湯前町宝陀寺 |
修理記録 | 明治31年:瓦葺に改修 昭和49年:瓦葺替え、接待所増築 |
保存修理工事報告書 | 未出版 |
宝陀寺観音堂正面
宝陀寺は寛正年間(1460~1465)に滅びた久米氏の寺でした。元禄11年(1698)は臨済宗で赦免地でした。明治維新後に廃寺となりました。
現在の観音堂は墨書により元禄9年(1696)に建立されたもので、明治31年に屋根が茅葺に改修され、昭和49年に接待所が増築されました。
宝陀寺観音堂正側面
本尊の木造十一面観音菩薩立像は南北時代の作で総高が233.1㎝ありますので、観音堂も建ちが高く造られています。
宝陀寺観音堂内部
天井は竿縁天井としています。
宝陀寺観音堂来迎柱頭貫木鼻、錫杖彫
木鼻は多良木町の白鳥神社本殿(延宝8年1680)の木鼻とよく似ていますが、渦が出る円弧の下方は小さな円弧の繰型が一つ多くなっていて、木鼻の時代的な変遷が確認できます。