平野神社本殿

建物データ

指定名称 平野神社本殿   宝暦9年(1759)、棟札
一間社流造、鉄板葺、西向
指定年月日
所在地 錦町木上平野
修理記録 明治27年:現在地に移築
昭和33年:柱足元を切断し、コンクリートブロックク布基礎を廻す。 正背面軒廻りを改造し、鉄板葺に改めた。 縁廻りの改造に伴い、脇障子を撤去した。 湧水対策として背面の内法から基礎までを鉄板で覆った。
保存修理工事報告書 未出版

平野神社境内

平野神社境内

『麻郡神社記』によると当社は熊野権現を勧請したものですが鎮座については不明です。天文9年(1540)に藤原高日路實により再興されました。その後の記録は「新殿成就の祈祷札」で、現在の本では宝暦9年(1759)新築されたことが判ります。正面の蟇股は天文9年に新築された時のものが再用されえています。

平野神社本殿

平野神社本殿

三方に庇が後設されています。中央間は建立当初から開放であったようです。

平野神社本殿正側面

十日市大日堂内部

庇を設ける際に向拝が撤去されたようです。

平野神社本殿妻面

平野神社本殿妻面

建立当初に向拝があったことは、庇屋根上で切断された海老虹梁で判ります。

平野神社本殿正面蟇股

平野神社本殿正面蟇股

蟇股は天文9年(1540)に新築された前身本殿のものが再用されています。

建物情報

※情報の内容は調査・研究成果によるものです。

大工棟梁
本殿平面寸法 平野神社本殿平面計画
『中世等文化遺産保護対策調査事業報告書』(平成8年3月、熊本県教育委員会)の図面を見ると、現行尺を整理して柱間寸法とされています。
身舎正面は2,000㎜(6.6尺)、側面は1,600㎜(5.28尺)で、柱間寸法比を5:4としています。向拝奥行の寸法は残っている海老虹梁部分を調査しても、残念ながら柱間寸法は判らないと思われます。
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