願成寺は相良氏の菩提寺として天福元年(1233)に開基されたもので、同所には相良家代々の墓地(県指定史跡)があり、多くの五輪塔が整然と並んでいます。 人吉球磨地方の石造物最古銘は六番目まで層塔が占めています。願成寺石造七重塔は無銘ですがその様式から鎌倉時代のものとみられています。間層式の簡素な造りで、軸石がやや腰高なため他の層等と比べるとスマートな印象を受けます。
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